【FP解説・土日だけ】調剤以外で稼ぐ薬剤師副業7選|月3〜6万円を最速シミュレーション

「土日は休みだけど、ローンや教育費で財布が苦しい…」——そんな悩みを抱える薬剤師のあなたへ。平日の残業を増やさず、土日3〜8時間だけで月+3〜6万円を叶える“調剤以外”の副業を厳選しました。求人件数・平均時給・在宅率の3軸でスコア化した人気ランキング7選に加え、1日4h/8hモデルの収益シミュレーションも公開。さらに、FP視点の住民税バレ防止チェックリスト付きで、安心して始められます。まずはランキングで気になる副業を探してみましょう。
土日限定副業を選ぶ3つの基準
「平日は忙しくて動けない。でも土日だけなら副業に使える」——そう考える薬剤師にとって重要なのは、“時間を無駄にしない副業選び”です。とはいえ、求人をただ眺めるだけでは、自分に合うかどうか判断がつきません。
この章では、調剤以外の副業を選ぶ際に押さえるべき3つの判断軸を紹介します。
- 稼働効率(求人数・時給)
- 働きやすさ(在宅率・柔軟性)
- リスク(バレや就業規則)
これらを客観的に評価することで、「少ない時間でしっかり稼げる」「無理なく続けられる」副業を見極められます。
【転職や昇給が難しいと感じたら、副業という選択肢もあります】
薬剤師に人気の副業17選と、始め方・税金対策までを実践的に解説。キャリアに新しい可能性を加えるヒントを、こちらにまとめました。
薬剤師の副業完全ガイド|+5万円を目指す実践17選と税金対策
① 求人数と時給で見る“効率”
せっかくの土日を副業に使うなら、少ない時間でしっかり稼げる効率の良さが欠かせません。そのためには、以下の2点を指標に選ぶことがポイントです。
- ① 求人数が多いか(=選択肢が多く継続しやすい)
- ② 時給または1件単価が高いか(=限られた時間でもリターンが大きい)
たとえば、単発派遣(健診やワクチン)は時給2,500~3,500円、治験説明員は1回2万〜3万円も狙えます。求人件数も多く、都市部なら月5〜10案件に出会えるケースも。
一方、医薬翻訳やライティングなどの在宅業務は単価がばらつきますが、専門性が高くなれば1件1万円以上も可能です。稼働1時間あたりの収益(ROI)を意識することが、副業継続のカギとなります。
② 在宅率で見る“働きやすさ”
土日といえども、家事や育児の合間に副業したい人も多いはず。そこで重要になるのが、時間と場所の自由度=在宅率です。
たとえば、
- 在宅100%:医薬翻訳、メディカルライティング、オンライン講師、SNS運用など
- 一部在宅:服薬指導(事前準備は自宅、指導は指定システム上)
- 完全出勤型:健診派遣、治験説明員など
「子どもが昼寝している間に2時間だけ」「夜9時から1本記事を書く」といった柔軟な働き方ができるのは在宅系ならではの強みです。
また、オンライン業務は地方在住でも機会にアクセスできるため、都市圏以外に住む薬剤師にとっても重要な選択肢です。
③ バレにくさとリスク管理
副業がバレて職場との信頼関係が壊れる——これは誰にとっても避けたい事態です。副業を安全に続けるには、バレにくさと法的リスクの回避が欠かせません。
特に注意すべきは次の3点:
- 住民税の「普通徴収」設定を忘れない(確定申告時に選択)
- 本業の就業規則で副業可否を確認する(明文化されていない場合も多い)
- 36協定超過(週40時間超勤務)にならないよう稼働時間管理
たとえば、週40時間を超えると労基法違反になるリスクがあります。本業38時間勤務+副業で日曜8時間勤務の場合、1週間で46時間=NGです。
記事内では、FP監修のチェックリスト付きで、こうしたリスクを一つずつクリアに解説しているので、実行前に確認するだけでトラブルを回避できます。
調剤以外×土日だけ|薬剤師副業ランキング7選
「調剤業務以外で、土日だけ無理なく副収入を得たい」——そんな薬剤師のために、2025年時点で求人ニーズが高く、時給効率・働きやすさ・在宅比率の3軸で評価した副業7選をランキング形式でまとめました。
1位は即金性が高い単発派遣、2位は柔軟性とスキル活用に優れたオンライン服薬指導。3位以下には、専門性を活かした在宅ワークや教育系の副業もランクインしています。
それぞれの副業に向いている人・収益モデル・始めるためのステップも紹介しますので、自分にフィットする選択肢を見つけてみてください。
選定方法
本ランキングは以下3つの指標をもとに、調剤以外かつ「土日だけ」で実践できる副業を対象として選定しました。
- ① 月間求人数(主要3求人サイトの平均値)
- ② 平均時給または単価(過去6か月の公示水準)
- ③ 在宅比率/柔軟性/副業バレ対策のしやすさ
各項目を5:3:2の重みでスコアリングし、合計点で順位化しています。
なお、労務リスク(36協定超過)や就業規則違反リスクが低いことも選定の前提条件としています。
1位:単発派遣(健診・接種会場)
とにかく「今すぐ稼ぎたい」ならこの選択。
健診会場やワクチン接種の単発バイトは時給2,500〜3,500円と高単価で、都市部では月2,000件以上の求人があります。
土曜or日曜だけ4〜6時間の勤務で月収3〜6万円が十分可能。登録から就業までが早く、副業初心者にも向いています。
注意点は急な欠勤やキャンセル時のペナルティ(報酬減額など)で、複数派遣会社に登録しておくと安心です。
2位:オンライン服薬指導
在宅×土日対応可能で人気急上昇中の副業。平日夜・土日の時間帯に予約が集中するため、柔軟な働き方が可能です。
1件1,000〜1,500円の報酬で、1日4件対応で月5万円超も狙えます。
必要なのは、服薬指導研修+簡単なシステム講習(合計2〜3時間)で、初期費用も抑えられます。
自宅にいながら本業スキルをそのまま活かせる“安心の在宅型”です。
3位:治験説明員/CRC補助
治験参加者への説明・記録業務を補助するポジションで、医療知識が求められる反面、報酬は1件2〜3万円前後と高水準です。
募集は都市部中心で、案件単位での業務委託型が多く、副業としてはスポット型に分類されます。
副業実績がつけば、CROやSMOからの継続依頼が来る可能性もあり、将来的なキャリア拡張も狙えます。
4位:医薬翻訳・英文添削
英語力を活かせる副業として安定的な人気。
英文和訳・和文英訳・医学論文のポストエディットなど、内容に応じて1件5,000〜20,000円の報酬が設定されています。
TOEIC800点以上が目安ですが、医薬翻訳スクールでの学習経由で副業参入する人も多数。
在宅・夜間対応OKの完全非対面型で、家庭との両立もしやすい点が評価ポイントです。
5位:メディカルライティング
「書くのが好き」「情報を整理するのが得意」という薬剤師におすすめ。
製薬企業や医療メディアからの依頼で患者向けコラムや疾患啓発記事を作成します。
1記事5,000〜15,000円が相場で、月2〜3本で副収入3万円以上も可能。医療広告ガイドラインや薬機法に沿った執筆が求められますが、講座も多数あるため未経験でも参入可能です。
6位:薬学オンライン講師
薬学生の国家試験対策や大学講義補助など、教育系の副業も人気があります。
Zoomを使った1対1の家庭教師型が主流で、1コマ90分3,000〜5,000円が目安。
週末2コマだけで月3〜4万円の収入が安定して得られ、教育への関心がある方にはやりがいのある選択肢です。
7位:SNS医薬情報キュレーター
医療系アカウントのX(旧Twitter)・Instagram運用を代行する副業。情報収集力と発信センスが求められますが、月1〜5万円の委託契約も実在します。
SNSが得意な方には“好き×収入”が両立できる選択肢。
フォロワー数が多い場合はインフルエンサー報酬の可能性もあり、将来的に自分のメディアとしての活用も視野に入れられます。
月収別タイムテーブルでわかる“実働ROI”
「副業で月いくら稼げるか」は気になるポイントですが、同じくらい重要なのが**“何時間で達成できるか”=実働ROI(投資対効果)**です。限られた土日の時間で、効率よく目標金額を達成するには、収益モデルと時間配分のバランス設計が欠かせません。
この章では、薬剤師に人気の副業をベースにした月3万円・5万円・6万円の収益モデルとタイムテーブル例を紹介します。各モデルは“時給換算でどれほど効率的か”を数値で可視化しているため、自分のライフスタイルに合う選択肢が明確になります。
関連記事リンク案:副業収益アップの時間管理術
月3万円:土曜4h×月2回モデル
「お小遣い+生活費補填として、まず月3万円稼ぎたい」なら、1回4時間の派遣を月2回こなすだけで達成可能です。
【モデル例】
- 勤務形態:健診・接種会場派遣
- 時給:3,000円 × 4時間 × 2日 = 24,000円
- プラス:在宅服薬指導1件×6回(1,200円×6件 = 7,200円)
- 合計:約3万1,200円
- 実働時間:10時間 → ROI=約3,100円/h
副業初心者でも参入しやすく、無理なく始められるのが最大の強みです。
月5万円:土日4h+在宅1hモデル
「もう少し余裕がほしい」「将来的には積立や投資原資も作りたい」方におすすめなのが、土日各4時間+週1時間の在宅型副業の組み合わせです。
【モデル例】
- 土日:オンライン服薬指導4件/日(1,200円×8件 = 9,600円/週)
- 在宅:ブログ1記事(5,000円/月)+ライティング1本(8,000円)
- 月換算:9,600円×4週 + 13,000円 = 約51,400円
- 実働時間:週9h × 4週 = 36h → ROI=約1,430円/h
“安定収入”と“将来への仕込み”を両立できる、バランスの取れた中級モデルです。
月6万円:土日8hスポット+在宅型ハイブリッド
「住宅ローンや教育費が重く、副業でも本気で稼ぎたい」なら、土日で1日8時間+在宅業務のハイブリッド型がおすすめです。
【モデル例】
- 土日:治験説明員 or CRC補助(1件1.5万円×月2回 = 3万円)
- 在宅:翻訳2件(8,000円×2)+メディカルライティング2本(6,000円×2)
- 月換算:3万円 + 28,000円 = 約58,000円
- 実働時間:土日計32h + 在宅8h = 40h → ROI=約1,450円/h
やや上級者向けですが、単発高報酬と積み上げ型の両立により、安定感と達成感を得られる副業スタイルです。
バレずに続ける税金・労務チェックリスト
「副業で収入が増えたら、会社にバレるんじゃ…?」という不安は、多くの薬剤師が共通して抱えるものです。特に土日だけの副業であっても、税務・労務の知識がないまま始めてしまうと、思わぬトラブルに繋がる可能性があります。
この章では、確定申告・住民税・労働時間の3つの観点から、副業を“バレずに続ける”ための実務ポイントを整理したチェックリストを提示します。
あらかじめ正しい設定と対策を講じておくことで、本業に支障をきたすことなく、安心して副収入を得られます。
関連記事リンク案:薬剤師の副業税金完全ガイド
副業20万円超の確定申告早見表
まず押さえておきたいのが、副業の年間所得が20万円を超えた場合は確定申告が必要になるという点です。ここでの「所得」とは、副業収入から経費を差し引いた金額を指します。
【簡易判定表】
年間副業収入 | 経費 | 所得 | 申告必要? |
30万円 | 10万円 | 20万円 | 必要なし(※グレーゾーン) |
35万円 | 10万円 | 25万円 | 必要あり |
15万円 | 2万円 | 13万円 | 不要 |
申告しないまま放置してしまうと、後に税務署から追徴が来るケースも。e-Taxを使えばオンラインで完結でき、副業バレ防止の“普通徴収”設定も選べます。
住民税“普通徴収”設定と36協定超過リスク
副業がバレる最大の原因は、住民税の「特別徴収」設定にあります。これは副業分の住民税が本業の給与に上乗せされ、会社の給与計算担当者に気づかれてしまう仕組みです。
これを防ぐには、確定申告書の「住民税に関する事項」欄で、
「自分で納付(普通徴収)」にチェックを入れる
という操作を必ず行ってください。
また、見落とされがちなのが36協定による労働時間の上限です。
- 通常の週40時間+副業で週10時間 → 違法労働に該当する可能性
- 企業によっては副業そのものを就業規則で禁止している場合も
対策としては、週末副業は1日8時間×2日=週16時間以内に抑えるのが安全。加えて、業務委託契約(給与ではなく雑所得)であれば就業規則に抵触しにくいという利点もあります。
“バレずに続ける”には、税と労務の両面からルールを正しく理解しておくことが不可欠です。
まとめ&次の一歩
「平日は手いっぱい。でも、土日だけなら副業できるかもしれない」——そんな想いを持つ薬剤師の方に向けて、調剤以外×土日限定で始められる副業を、収益性・柔軟性・安全性の3軸からご紹介しました。
もう一度要点を振り返ると、
- 即金型なら単発派遣や治験説明員、安定型なら服薬指導や講師業
- 在宅重視ならライティング・翻訳・SNS運用も候補に
- 月収別シミュレーションで、3〜6万円を実働10〜40時間で達成可能
- 住民税“普通徴収”+36協定回避で副業バレリスクは最小限に
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