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薬剤師の職場はピッチだ!製薬企業の職種をサッカーのポジションで徹底解説

rakuda-tenshoku@01
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筆者プロフィール|ラクダ(外資系薬剤師 × 2級FP)

製薬・医療機器・ドラッグストアの3業界を経て、
現在は外資系企業にて8年以上勤務中。
転職で年収+100万円、家庭と両立できる柔軟な働き方を実現しました。

同じようにキャリアに迷う薬剤師へ、
実体験を基にした“リアルな情報”を発信しています。

保有資格:薬剤師(第417***号)/2級FP技能士(F22323*****)

「製薬会社の職種ってたくさんあるけど、どれが自分に向いているのか分からない」──そんな悩みを持つ薬剤師のあなたへ。この記事では、製薬企業の薬剤師職を“サッカーのポジション”に例えて解説します。攻めの部署(オフェンス)、守りの部署(ディフェンス)、その橋渡しをするバランサー。あなたはどのポジションタイプでしょうか?感覚的に理解しながら、キャリアの方向性を整理しましょう!

製薬企業の職種を“サッカー”でたとえると?

なぜサッカーの視点がわかりやすいのか?

製薬企業の中には多くの部署が存在しますが、それぞれの役割が抽象的で、現場経験がないとイメージしづらいものです。

そこで今回のテーマは“サッカー”。「チームで勝利(製品の成功)を目指す」「ポジションごとに役割がある」という点で、製薬企業の組織構造と驚くほど似ています。

例えば、営業職(MR)は得点を狙うフォワード。

総括製造販売責任者はゴールを守るゴールキーパーのように、守備の要です。

このようにサッカーのポジションになぞらえることで、職種ごとの「攻守の役割」や「チーム内の位置づけ」が直感的に理解でき、

「自分に向いているポジションはどこだろう?」という視点でキャリアの再設計が可能になります。

製薬企業における「フィールド=チーム構造」の全体像

製薬企業で働く薬剤師のキャリアは、製品開発・品質管理・営業・教育など多岐に渡ります。

これを“ピッチ(フィールド)”に見立てると、以下のように各部署が戦略的に配置されています。

  • フォワード(FW):MR、マーケティング(売上という“ゴール”を狙う)
  • 攻撃的MF(セカンドトップ):MSL、MA(医療者との信頼関係で得点機を演出)
  • ボランチ(中央MF):薬事(攻守のバランスを保つゲームメーカー)
  • ディフェンシブMF:PV、安全性(リスクマネジメント)
  • センターバック(CB):QA/QC(品質管理という“守備”を担う)
  • ゴールキーパー(GK):総括製販責任者(製品の最終責任者)

部署によって「攻めの姿勢」が求められる職種もあれば、「ミスを防ぎ守る」視点が重要な職種もあります。

この視点で全体を俯瞰することで、自分の性格や志向に合ったポジション=キャリアの方向性が見えてきます。

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オフェンス型の部署(攻めて稼ぐポジション)

製薬企業における「オフェンス型の部署」は、まさに“売上をつくる”最前線。

製品の価値を市場に届け、成果を可視化できるという点で「点を取りにいく」ポジションです。

積極性、提案力、情報伝達のスピードが求められます。

MR(営業)=ストライカー(FW)

MR(Medical Representative)は、まさにチームの点取り屋=ストライカー。

医師や薬剤部などの医療従事者に対し、自社製品の有効性や安全性を伝えることで「処方という得点」を狙います。

営業の最前線で動きながら、他部署からのサポート(マーケ、MSLなど)を受けて、

実際に成果として形にする重要なポジションです。

向いている人の特徴:

  • 行動量で結果を出したいタイプ
  • コミュニケーション力と切り返しに自信がある
  • 成果を数字で評価されたい

マーケティング=セカンドトップ/攻撃の司令塔

マーケティング職は、戦略立案とアシストを担う“司令塔”。

市場調査、競合分析、KOL(キーオピニオンリーダー)との関係構築、

製品戦略の設計までを手がけ、MRの活動を“点につなげる”支援を行います。

同時に、プロモーション資材や情報提供のリスク管理を通じて、

「ルール内でいかに攻めるか」という“戦術眼”も問われるポジションです。

向いている人の特徴:

  • 戦略や全体像を描くのが好き
  • 数字と論理に強い
  • リスクを見ながら成果を出したい

MSL(メディカルサイエンスリエゾン)=プレイメーカー(攻撃的MF)

MSLは、医師との科学的対話を通じて“得点機を演出”するプレイメーカー。

営業的要素は持たず、製品や疾患領域のエビデンスを武器に、医師と信頼関係を築く役割です。

企業の中でも高度な医学知識と対話力を求められる専門職で、

MA(メディカルアフェアーズ)と連携して「長期的な得点機会」を生み出します。

向いている人の特徴:

  • サイエンスに強く、勉強が苦にならない
  • 専門家との対話にやりがいを感じる
  • 短期的な数字よりも、中長期的な信頼構築を重視したい

関連記事リンク:

  • 薬剤師がMRに転職する方法
  • MSLって何?薬剤師の新キャリア紹介

ディフェンス型の部署(守って支えるポジション)

製薬企業における「ディフェンス型の部署」は、“リスクを察知し、未然に防ぐ”役割を担う守りの要。

売上を直接生むわけではありませんが、企業活動の**信頼性と継続性を守る“縁の下の力持ち”**として不可欠な存在です。

正確性、誠実さ、論理的思考が重視されます。

PV(安全性情報)=ディフェンシブMF

PV(Pharmacovigilance)は、ディフェンシブMFのように“リスクの芽”を早期に察知してチームを守る要。

副作用や有害事象など、安全性に関する情報を収集・評価・報告し、薬剤の適正使用を支えます。

「もし何か起きたら?」という“最悪のシナリオ”に備えるポジションであり、国内外の規制対応も多岐にわたります。

向いている人の特徴:

  • 細かな情報も見逃さず拾える
  • 過去事例からパターンを導くのが得意
  • 責任感を持って黙々と業務に取り組める

H3:QA/QC(品質保証・品質管理)=センターバック(CB)

QA(Quality Assurance)/QC(Quality Control)は、まさに守備ライン=センターバック。

製品の品質を「計画通りに作る」「逸脱があれば止める」「不具合があれば迅速に是正する」。

その一つひとつが企業の信頼に直結する重要な役割であり、

逸脱対応や監査対応はまさに“クリアリング”の仕事といえるでしょう。

向いている人の特徴:

  • ルールや基準に基づく行動が得意
  • トラブル時でも冷静に判断できる
  • 堅実で慎重なタイプ

総括製造販売責任者=ゴールキーパー(GK)

総括製造販売責任者(総括)は、全責任を負う“最後の砦”=ゴールキーパー。

製造・品質・安全管理のすべてを統括し、製品の出荷判定や当局への対応も担います。

万が一の際は「その薬剤が市場に出てよかったかどうか」の判断を問われることもあり、

高度な専門性と責任感が求められるポジションです。

向いている人の特徴:

  • 全体を見渡し、リスクを想定できる
  • プレッシャーに強く、判断を下せる
  • 法規制・運用管理に詳しい or 興味がある

関連記事リンク:

  • 薬剤師が安全管理責任者になるには
  • 製薬企業の品質部門とは?

ミッドフィルダー型の部署(攻守のバランサー)

製薬企業において“攻め”と“守り”の架け橋となるポジションが、いわゆるミッドフィルダー型の部署。

部署同士をつなぎ、社内と社外をつなぎ、医療の専門性とビジネス戦略を融合させる。

そんな“バランス型人材”が活躍するのがこのゾーンです。

薬事=セントラルMF(ボランチ)

薬事(Regulatory Affairs)は、規制当局と開発部門の中心に位置する「戦術の要」。

新薬の承認取得、申請書の作成、PMDA対応など、法律や規制の中でどう勝ち筋を描くかが問われます。

ルールの深い理解が求められる一方で、開発・製造・営業部門との連携も密。

まさに“攻守両面”のプレイヤーです。

向いている人の特徴:

  • ルールと実務の“中間地点”で思考できる
  • 粘り強く調整・交渉を進められる
  • 細かさと戦略思考の両方を兼ね備える

MA(メディカルアフェアーズ)=戦術理解の高い中盤

MA(Medical Affairs)は、医科学的エビデンスを基に「正しい価値」を伝える戦略担当。

医師と科学的な議論を交わしながら、開発・マーケティング・営業の間に立って**“科学の立場からの戦術構築”**を担います。

論文・データの解釈力や、全体像を把握する視座が求められます。

向いている人の特徴:

  • エビデンスをもとに議論できる
  • 俯瞰視点で全体戦略を考えられる
  • 他部門と信頼関係を築ける

CRA(臨床開発モニター)=サイドハーフ or ボックス・トゥ・ボックス

CRAは、治験の現場と本社をつなぐ“運び屋”ポジション。

施設との調整・資料作成・モニタリングなど、**“現場の状況を把握し、本部にフィードバックする”**ことが役割です。

外勤も多く、フットワークの軽さと交渉力、同時に書類精査などの地道さも求められます。

向いている人の特徴:

  • 現場感覚があり、外との調整が得意
  • タスク管理と細かい処理を同時にできる
  • ルールと柔軟さの両方に対応できる

教育・学術=サイドバック or 第二のキャプテン

教育・学術職は、チーム全体の底支え役。

新入社員やMR、医療関係者への教育資材作成や勉強会の実施など、**“知識をわかりやすく伝える”**ことが求められます。

縁の下の力持ちとして、プレイヤーの質を底上げする存在。第二のキャプテンのように、いざという時には前線にも出ます。

向いている人の特徴:

  • わかりやすく伝えるのが得意
  • 縁の下でチームを支えることに喜びを感じる
  • 細やかさと責任感のあるタイプ

関連記事リンク:

  • 薬事職に転職する薬剤師が増えている理由
  • CRAってどんな仕事?

あなたはどのポジション向き?

製薬企業には、サッカーチームのように多様な役割を持つ職種が存在します。

では、あなた自身はどのポジションタイプに当てはまるのでしょうか?

以下で「性格」「志向性」「これまでの経験」をもとに、オフェンス・ディフェンス・ミッドフィルダーのタイプ別特徴を見ていきましょう。

オフェンスタイプの特徴(提案力・スピード重視)

こんな方に向いています:

  • 新しいことを提案したり、チャンスをつかみにいくのが得意
  • 変化を恐れず、スピード感をもって行動できる
  • 「話していて元気が出る」と言われることがある

職種例:

  • MR(営業)
  • マーケティング
  • MSL(医師との専門的連携)

エピソード例:

「学生時代にサークルのイベントを仕切って集客数を倍増させた」「店頭施策を自ら提案して売上を改善した」など、“攻め”の結果を出した経験がある人にぴったりです。

ディフェンスタイプの特徴(正確性・堅実性)

こんな方に向いています:

  • 計画通りに物事を進めるのが得意
  • 曖昧なリスクを残さず処理するのが好き
  • 周囲から「真面目」「信頼できる」と評価されることが多い

職種例:

  • QA/QC(品質)
  • PV(安全性)
  • 総括製販(責任職)

エピソード例:

「ミスを出さないようマニュアルを自作した」「品質トラブルを未然に防いだ」など、ミスを防ぐ工夫や地道な対応にやりがいを感じられるタイプです。

ミッドフィルダータイプの特徴(調整力・戦術眼)

こんな方に向いています:

  • 部署間や社外との“橋渡し役”を任されることが多い
  • 情報を整理し、相手に合わせた伝え方ができる
  • 「冷静で全体が見えている」と言われる

職種例:

  • 薬事(RA)
  • MA(メディカルアフェアーズ)
  • CRA(臨床開発)
  • 教育・学術

エピソード例:

「部署間の意見をまとめてプロジェクトを前に進めた」「治験施設と自社開発チームの板挟みを調整した」など、攻守のバランスを取りながら成果を出してきた経験が活かせます。

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キャリアに迷ったら、まずは“ポジション選び”から。

製薬企業の中には、**まるでサッカーチームのように多彩な“役割=ポジション”**があります。

売上というゴールを狙うストライカー、品質を守る守護神、チームをつなぐ司令塔…。

どのポジションが正解かは、人それぞれ。

あなたの強み・価値観・働き方の好みによって、「活躍できる場所」はまったく変わってきます。

「どの職種が合うのか分からない」「転職したいけど、どこを目指せばいい?」

そんな時は、薬剤師専門の転職エージェントに相談してみてください。

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ラクダ(外資系薬剤師×FP×国際唎酒師)
ラクダ(外資系薬剤師×FP×国際唎酒師)
外資系企業で働く薬剤師
ここまで読んでくださってありがとうございます。 私自身も「このままでいいのかな」と悩んだ末、3度の転身を経験しました。 キャリアに悩む薬剤師の方に、少しでもヒントや気づきを届けられたら嬉しいです。

キャリアの次の一歩に、確かな選択肢を。

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