【体験記】年収1,000万の薬剤師と富士山に登った話|ハイクラス人材の“視座”が違う理由

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筆者プロフィール|ラクダ(外資系薬剤師 × FP)

「このままでいいのかな」と悩んだ末に転職した薬剤師、ラクダです。

製薬・医療機器・ドラッグストアの3業界を経験し、現在は外資系企業で8年以上勤務。

転職で年収100万円以上UP、家庭と両立しながら柔軟な働き方を実現しました。

同じようにキャリアに迷う薬剤師の方に、リアルな体験や情報をお届けしています。

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「薬剤師のキャリアって、本当にここまで広がるのか」——そう思ったのは、外資系企業で働く“年収1,000万円超”の薬剤師と富士山に登ったあの日。私はただの一般社員。でも、彼と話し、行動を共にするうちに、キャリアを伸ばす人は“見ている景色”が違うことに気づきました。この記事では、富士登山という非日常の体験を通して見えた、ハイクラス薬剤師の“思考の共通点”をリアルにお届けします。

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はじめに|「ただの社員」がハイクラス薬剤師と富士山に登った話

登山の背景|アメリカ支社製品の日本ローンチプロジェクトの最終盤

それは、ある外資系製薬企業で働いていたときの話です。アメリカ本社から導入された新薬の日本初ローンチを目前に控え、現場は最終調整で慌ただしく、それぞれの担当者がギリギリのラインで動いていました。

プロジェクトの成功を祈って、ローンチ直前の週末、コアメンバー数名とともに“ご来光登山”に挑むことになったのですが、私はたまたまその中に含まれていた一人の「ただの社員」でした。

その中にいたのが、年収1,000万円を超える“ハイクラス薬剤師”。MSL(メディカルサイエンスリエゾン)として日米の橋渡しを担い、社内外の医師や研究者と対等に議論を交わす、まさに「薬剤師という枠を超えた」存在です。

「たまたま一緒だった」だけなのに学びが深かった理由

初めは単なる「業務を共にした同僚」という意識でしたが、深夜にスタートした登山のなかで、彼の言葉、行動、判断、そして“視座”に圧倒される場面が何度もありました。

山の天候が急変したとき、全員の体調をさりげなくチェックしながら会話のトーンを変える。

夜明け直前の疲労困憊のときも、登頂の先を見据えた話題を投げかけ、周囲の気持ちを鼓舞する。

まるで登山中ですら「ビジネスを動かす視点」がにじみ出ているような、そんな感覚でした。

「ハイクラス薬剤師って、こういう人のことを言うんだ…」

この富士登山は、ただのレジャーではありませんでした。彼とともに過ごした10時間弱のなかに、**「企業で活躍する薬剤師の本質」**が凝縮されていたのです。

この記事では、その登山を通して見えてきた「ハイクラス薬剤師の思考と行動」を、同じ目線からリアルにお伝えしていきます。

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[薬剤師のキャリアアップ戦略大全]

富士山で見た“ハイクラス薬剤師”の3つの共通点

登山中、ただの同行者として彼と時間を過ごしていたつもりでしたが、ふと気づけば、私はその一挙手一投足に目を奪われていました。

「この人、やっぱり“ただ者じゃない”」──そう思わされたのは、登山という非日常のなかで垣間見えた、**ビジネスと地続きの“本質的な強さ”**でした。

以下に、富士山の頂で私が目の当たりにした「ハイクラス薬剤師に共通する3つの資質」をまとめます。

視野が広い|ビジネスでも登山でも「全体を俯瞰」している

彼は、登山中に常に全体の流れを見ていました。誰が疲れているか、どこに危険があるか、次の休憩ポイントまでの距離と時間配分——。その目線は、まるでプロジェクトマネージャーのようでした。

「ここは無理せず止まろう」「次のチェックポイントで全員の水分補給を確認しよう」と、常に**“自分のことよりも全体”**を見て判断しているのです。

これは彼の本職であるMSL業務にも通じていて、製品戦略・医師対応・学会とのバランスを俯瞰で考えるその姿勢は、まさにハイクラス薬剤師の資質そのものでした。

準備がすごい|仕事でも登山でも“見えない準備”に徹底していた

登山当日、彼は全員分の簡易ライトやエマージェンシーシートを持参していました。頼まれたわけでもなく、「何かあったときのため」と、当然のように。

そして聞いて驚いたのが、「1か月前から週末に低山を登って調整していた」ということ。しかもそれは、“この登山がプロジェクトの節目”になると考えての準備だったそうです。

仕事でも「他部署の懸念まで想定して提案していた」「先に動いていたからピンチにならなかった」など、周囲から語られる評価は、“準備力”という言葉に集約されます。

表に出ない努力を惜しまない。だから、いざという時に“迷いなく動ける”。

これが、ハイクラス人材の土台にある共通点だと感じました。

言葉に迷いがない|判断と決断の速さがケタ違い

山頂付近、天候が怪しくなった場面がありました。多くの登山者が立ち止まり、「行くべきか、戻るべきか」を迷っているなか、彼は5秒もかからず「下山します」と言いました。

「ここでのご来光より、みんなで無事に仕事に戻る方が重要です」

それは、命を優先する冷静さと、チーム全体を背負う覚悟の言葉でした。プロジェクトでも彼は、「情報が出揃うのを待たない」「決断して責任を取る」タイプとして知られており、同僚の信頼を集めていました。

判断力・決断力・発信力。この3つが揃う人は稀であり、それを兼ね備えているからこそ、ハイクラス薬剤師としてキャリアを築いているのだと、納得せざるを得ませんでした。

この登山で得たのは、ご来光の絶景だけではありません。「自分もこうありたい」と思えるリアルなロールモデルとの出会いでした。

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登山後に交わした会話が忘れられない

富士山の山頂でご来光を見た後、彼と交わした短い会話が、私のキャリア観を静かに、でも確かに変えていきました。

下山途中の休憩ポイント。ザックを下ろして並んで座ったとき、彼がぽつりと語った言葉は、山よりも高く、深く刺さってきたのです。

「年収って“責任の重さ”なんだよ」——軽く言うその重み

「正直、年収1,000万ってすごいなと思ってたんです」と私がつぶやいた時、彼はさらっと、こう返しました。

「年収って、“責任の重さ”だと思うんだよね。」

それは、どこか謙虚で、でも揺るぎない自覚に満ちた言葉でした。

「毎週のKOL対応も、社内承認フローも、想定より進まなければ“自分の責任”になる。誰かがやるべきことを、最終的に全部やる覚悟があるかどうか。それが“年収”に反映されている気がする。」

そう語る彼の背中に、“稼いでいる人”のオーラよりも、“背負っている人”の重みを感じた瞬間でした。

「どの高さの景色を見たいか」でキャリアは決まるという言葉

登山道を見下ろしながら、彼は静かにこうも言いました。

「自分が“どの高さの景色を見たいか”って、キャリア選びでも大事なんだよね。」

それは単なる比喩ではなく、彼自身がずっと考え、選び続けてきたテーマなのだと思いました。

・現場で深く患者に関わる“地上の景色”

・チームを動かし、戦略を担う“中腹の景色”

・業界の変化やグローバルとの接点を見る“山頂の景色”

「どれが良い悪いじゃなくて、自分がどこに立ちたいかを決めるのは、自分自身なんだよ。」

この言葉は、キャリアを“会社の制度”で選んでいた自分にとって、新しい視点をもたらしました。

自分のキャリア観が変わった瞬間

その後、下山を終えた帰り道で私は、彼の言葉を何度も反芻していました。

これまで「自分には英語は無理」「年収は会社次第」「ハイクラスなんて遠い世界」と思っていた。でも、それは違った。

彼が体現していたのは、「未来の自分に必要なものは、自分で取りに行く」という姿勢。

「キャリアは“与えられるもの”じゃなく、“登りたい山を決める”ことから始まるんだ」

そんな気づきをくれた一日でした。

ハイクラス人材と過ごした時間は、職位や年収の話以上に、“視座”をどう持つかの大切さを教えてくれました。

この記事が、次の一歩を考えるあなたの背中を、そっと押すきっかけになれば嬉しいです。

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ハイクラス薬剤師に近づくために、私が始めた3つのこと

富士山での登山をきっかけに、私は自分のキャリア観が少しずつ変わっていきました。「特別なスキル」よりも、「考え方」や「習慣」が未来をつくるのかもしれないと感じたからです。

あの日から私が始めた、小さな3つの行動をご紹介します。どれも、今の場所にいながらでもできるものです。

1|普段の言葉遣いを変えた(報告・説明の仕方)

まず意識したのは、「話し方」でした。

日々の業務報告やメールでの説明、会議での発言。「〜と思います」や「〜かなと感じました」という“曖昧な語尾”をやめ、根拠と結論を明確に話すようにしました。

たとえば:

Before:

「たぶんこのプロジェクトは、今のままだと難しいかもしれません」

After:

「このプロジェクトは現状ではリスクが高いため、◯◯の対応が必要です」

ハイクラス人材と話していて気づいたのは、“言葉の精度”がそのまま“信頼感”に直結しているということ。だからこそ、私は普段の伝え方から変えていきました。

2|「判断の速さ」を意識した行動訓練

登山でも仕事でも、彼が印象的だったのは「決断の早さ」でした。

私はそれを真似して、「迷ったら3秒以内に決める」訓練を始めました。

たとえば:

  • 会議で意見を求められたら、すぐに一言だけでも発言する
  • 書類レビューも「仮の結論」を早く出してから再確認する
  • ToDoリストの優先順位を即座に整理する

完璧を求めるより、まず動く→あとで修正するというスピード感を重視した結果、周囲から「動きが早い」と言われるようになりました。

3|上司以外の“社外の視座”に触れるようにした

社内だけで視野を広げるのは限界がある——そう気づいた私は、“社外”との接点を意識的に増やしました。

  • 薬剤師のキャリア勉強会に参加
  • 外資系製薬のセミナーに顔を出す
  • 転職エージェントと定期的に情報交換

こうした活動を通じて、「今の自分の常識は、業界全体では非常識かもしれない」と何度も痛感しました。

“視座を変える”には、“場を変える”のが一番の近道だったのです。

小さな行動かもしれません。でも、こうした一歩一歩が、ハイクラス薬剤師に近づくための“登山道”なのだと思います。

あなたも、自分の習慣や言葉、視点を少しずつ変えるところから始めてみませんか?

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“見ている景色が違う人”と登った富士山は、一生の教材だった

富士山のご来光を、年収1,000万円を超えるハイクラス薬剤師と一緒に眺めたあの日。

「ただの登山」だったはずの経験が、今でも私のキャリア観に大きな影響を与え続けています。

その理由を、最後に2つに分けて整理します。

人を変えるのは「情報」じゃなく「接点」

私もこれまで、何冊もビジネス書を読み、勉強会に参加してきました。でも正直、「頭でわかっても、行動が変わるわけじゃない」と感じることが多かった。

そんな中で、一緒に時間を過ごした“本物のハイクラス人材”は、まさに「生きた教科書」でした。

  • 決断が速く、迷いがない
  • 議論せずとも「視点の高さ」で人を引き上げる
  • プロジェクトでも登山でも、同じように本気

人は、言葉よりも「隣にいる人」から影響を受ける。

だからこそ、キャリアを変えたければ「誰と接点を持つか」が何よりも大事なのだと思います。

ハイクラス人材に共通するのは、“日常の向き合い方”だった

高年収も、マネジメント力も、実績も。

すべては「特別な能力」から生まれているわけではありませんでした。

私が一緒に過ごした彼らに共通していたのは、“日常への向き合い方”の密度です。

  • 報告1つでも「誰に・何を・なぜ」を整理して伝える
  • チームの空気を読みながら、先に動く
  • 学び続ける姿勢を崩さない

一言で言えば、「当たり前のことを、プロレベルでやり抜く人たち」。

視座が違う人たちは、見ている景色も、登っている山の高さも違いました。

でもその登山道は、私たちの足元にも、ちゃんとつながっている。

だからこそ、私もまた、小さな一歩を積み重ねていこうと思えたのです。

あなたの身の回りにも、きっと「少し先を行く誰か」がいるはずです。

まずはその人の歩き方を、静かに観察してみてください。

それが、未来のあなたへの最短ルートになるかもしれません。

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キャリアを変えるきっかけは、「誰と過ごすか」だった

自分はハイクラスなんて無縁——

そう思っていた私でも、「一緒に行動したことで」見える景色が変わりました。

肩書きや年収ではなく、

日々の“立ち振る舞い”や“視座”から学べることが、こんなにも多いとは思ってもいませんでした。

キャリアを変える出会いは、きっとあなたにも訪れます。

でも、そのチャンスを“つかめる人”と“見過ごしてしまう人”の違いは、

たったひとつ。一歩踏み出す勇気があるかどうかだけかもしれません。

まずは、自分の現在地を知ることから始めてみませんか?

あなたに合った道は、必ず見つかります。

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ラクダ(外資系薬剤師×FP×国際唎酒師)
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ここまで読んでくださってありがとうございます。 私自身も「このままでいいのかな」と悩んだ末、3度の転職を経験しました。 キャリアに悩む薬剤師の方に、少しでもヒントや気づきを届けられたら嬉しいです。

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