“You like craft beer?” 外国人同僚のひと言から始まった、虎ノ門ヒルズで感じた外資系カルチャーのリアル

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外資系企業で働くようになって驚いたのは、何気ない雑談から広がる“世界の広さ”でした。

ある日、外国人の同僚から「クラフトビール好き?」と聞かれたのがきっかけで、虎ノ門ヒルズにある「UCHU BREWING」へ。

そこには、外資系らしい自由な空気、人とのちょうどいい距離感がありました。

今回は、そんな日常のひとコマを通して見えてきた「外資系カルチャーのリアル」をお届けします。

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きっかけは外国人同僚の一言から

「You like craft beer?」から始まるナチュラルな雑談

ある日の午後、仕事終わりに雑談していたときのこと。

外国人の同僚がふと、こんなふうに声をかけてきました。

“You like craft beer, right? There’s a great one in Toranomon Hills.”

(クラフトビール好きだよね?虎ノ門ヒルズにいいとこあるよ)

外資系企業で働いていると、こうした**“自然体の会話”が日常的に交わされる**場面がよくあります。

とくに雑談のトピックは、趣味・食べ物・最近のお気に入りなど、パーソナルな話題が多く、

気取らない距離感でのコミュニケーションが、チームの一体感を育てているのを感じます。

多国籍チームだからこそ、趣味や情報の幅も多様

この日おすすめされたのは、「UCHU BREWING(宇宙ビール)」という国産クラフトビール。

私はその名前すら知らなかったのですが、彼いわく、

“That’s one of the boldest DIPAs in Japan. It’s worth the hype.”

(日本で一番パンチあるDIPA(ダブルIPA)だよ。話題になるのも納得って感じ)

同僚の出身国はアメリカ。IPAに詳しい人が言うなら…と興味が湧いて、

その週末に虎ノ門ヒルズのUCHU BREWING直営店へ足を運ぶことにしました。

こうした**“文化の違いをベースにした情報の共有”**が、日々の業務外でも豊かな学びにつながっているのは、

多国籍なチームだからこその魅力です。

ちょっとした会話が“文化の違い”を楽しむきっかけに

このエピソードを通じて改めて感じたのは、“外資系の多様性”は単に国籍の違いではなく、価値観や話題の豊かさにあるということ。

  • ビールひとつでも「どういう視点で評価するか」が違う
  • おすすめの仕方も、日本的な遠慮ではなく「とりあえず試してみてよ」というライトさ
  • その違いを楽しみながら受け止められる風土がある

こうした日常の中の「ちょっとした国際感覚」が、視野を広げたり、会話力を育てたりするんだと実感します。

「語学力より“聞く力”と“好奇心”の方が大切」だとよく言われる理由も、こういう場面から自然と腑に落ちました。

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虎ノ門ヒルズで出会った“宇宙ビール”と外資系の空気感

虎ノ門ヒルズにあるUCHU BREWING。シンプルで洗練されたデザインが印象的。

UCHU BREWINGの店舗とラインナップの紹介

虎ノ門ヒルズの地下にある「UCHU BREWING」は、国内外のビール好きをうならせる山梨発のクラフトビールブランド。

店舗のデザインはまるで実験室のようで、壁には大きくホップをかたどったロゴが掲げられていました。

この日購入したのは、同僚にすすめられた3本:

  • MASTER(DDH DIPA):エジプトの神官のような犬のラベルが印象的な超濃厚ビール
  • PURE HORIZON(DDH WEST COAST IPA):海のグラデーションが美しい、すっきり系
  • Zenbu Burokkori(DDH DIPA):見た目も味もパンチの効いた“全部ブロッコリ”なネタ系ビール
それぞれ個性的な味わいの3本。缶のデザイ

商品ひとつひとつにストーリーがあり、どれも**会話のきっかけになる“個性”**を持っています。

この「遊び心」と「本気」が共存する感じに、どこか外資系のカルチャーと通じるものを感じました。

上司やチームにお土産話をする“オープンな空気”

週明け、軽い気持ちで「この前おすすめのビール、買ってみたんですよ」と話すと、

思いのほか上司も同僚も反応してくれて、

  • 「どれ買った?俺は“MASTER”が推しだな」
  • 「え、全部ブロッコリって何(笑)?」
    といった軽い雑談で盛り上がりました。

驚いたのは、こうしたプライベートな話題を気兼ねなくシェアできる雰囲気が自然にあること。

日本企業で働いていた頃は、「業務と関係ない話題は控えるべき」という空気もありましたが、

ここでは「雑談=信頼関係を築くための潤滑油」として歓迎されている印象です。

しかも、こうしたカジュアルなやり取りが、日々のチームワークにもプラスに働いていると感じます。

「職場=仕事だけの場ではない」と気づかせてくれた瞬間

この一連の出来事を通じて強く感じたのは、

「外資系の職場は、仕事だけの場ではなく“人と人との関係性が自然に存在する場所”なんだということ。

  • 雑談に寛容な空気
  • “個”を尊重しながらも適度につながる文化
  • オンオフの切り替えが柔軟

UCHU BREWINGのビールを買いに行ったという何気ないエピソードが、

結果的に**“この職場で働く意味”をもう一段深く感じさせてくれるきっかけ**になりました。

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外資系で求められるのは「英語力」より“伝え合う姿勢”

完璧な英語より、好奇心・雑談・聞く力の重要性

「外資系=英語が話せないと無理」と思われがちですが、実際に働いてみて感じるのは、

“完璧な語学力”よりも“伝える姿勢”のほうがよほど大事だということです。

たとえば、今回のようなクラフトビールの話題も、

ネイティブレベルの英語で話す必要はありません。

「オススメしてくれたビール、買いましたよ」

「どれが一番好き?」

そんな簡単なフレーズだけでも、チームとの信頼関係を築く入り口になります。

むしろ、

  • 相手の話にしっかり耳を傾ける
  • 話題に興味を示す
  • 自分なりの感想や体験を返す
    こうした**“会話を通じて関係性を育てる力”**が、外資系では高く評価されます。

「飲みにケーション」より自然な“ゆるい交流”

日本企業にありがちな「飲みに行って本音を言う文化」は、外資系にはあまりありません。

代わりにあるのは、**“自然体で、日常の中で少しずつ距離を縮めていく”**というカルチャー。

  • オフィスのバーカウンターで軽く一杯
  • ランチ時にお気に入りのカフェを教え合う
  • スモールトークの延長でプライベートな話題に触れる

こうした**強制されない“ゆるい交流”**こそが、信頼を築く土台になっていて、

結果的に仕事の連携やミーティングの空気感もスムーズになります。

つまり、「人と関わろうとする姿勢」が評価される環境なのです。

距離感を保ちつつ関係構築できる人材が評価される

外資系では、“フレンドリー=馴れ馴れしい”ではなく、

相手の文化やスタンスを尊重しつつ、自分のスタイルで関係性を築ける人が求められます。

たとえば、

  • 雑談はするけれど、無理にプライベートに踏み込まない
  • 話しかけられたら笑顔で応じ、必要があれば自分からも声をかける
  • 意見が異なるときも、対立ではなく対話として向き合える

こうした**“適度な距離感を保ちながらの信頼関係づくり”**ができる人は、

外資系企業において非常に重宝されます。

つまり英語力に自信がなくても、

相手と対話する意志、文化を尊重する姿勢、関係構築への柔軟性があれば、十分に通用するのです。

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「カルチャーが合うかどうか」が転職の成否を左右する

雰囲気の違和感は“成果”よりも“継続”に影響する

転職を成功させるために、年収や業務内容を重視するのは当然のこと。

でも、実際に企業で働いてみて強く感じたのは、

「カルチャーが自分に合うかどうか」が、働き続けられるかを決める大きな要因だということです。

たとえば——

  • 周りがガツガツしていて、毎日が消耗戦のように感じる
  • 雑談ひとつにも気を遣いすぎて、自然体でいられない
  • “暗黙のルール”が多すぎて、行動する前に悩んでしまう

どんなに待遇が良くても、こうした“職場の空気感”が自分と合わないと、

パフォーマンス以前に気持ちが持たなくなるのです。

つまり、カルチャーとの相性は「成果」よりも「継続」に直結します。

カルチャーとの相性は情報収集と“対話”で見えてくる

とはいえ、「社風が合うかどうか」は求人票や会社HPではわかりません。

実際に働いている人の声や、“リアルな空気感”をどれだけ集められるかが鍵になります。

そのためには以下のような情報源を意識して活用しましょう:

  • 現職者・元社員の口コミ(SNS、イベント、noteなど)
  • 業界に詳しい転職エージェントの内部情報
  • 面談・面接時の雰囲気や、社員のリアクション

特に、エージェントを活用する際は「スキルマッチ」だけでなく、

**“どんなチームか?” “どんな上司か?” “会話の温度感は?”**といった点にも注目して、

“対話ベースの情報収集”を意識するとミスマッチを防ぎやすくなります。

エージェントに「雰囲気」や「チームの空気感」を相談してみよう

転職エージェントというと、求人紹介や書類添削がメインだと思われがちですが、

実は**「企業カルチャーとの相性」まで見てくれるかどうかが、信頼できるエージェントの見分け方**でもあります。

たとえば以下のような質問をしてみましょう:

  • この企業はフラットな雰囲気ですか?上下関係は強いですか?
  • 雑談が多い/少ないチームですか?
  • 過去に入社した人の定着率や、辞めた理由は?

これらの質問に明確な回答をくれるエージェントであれば、

“スキル”と“カルチャー”の両方に配慮した転職支援ができるパートナーです。

『カルチャーマップ』紹介

外資系企業に転職を考える上で、「その会社のカルチャーと自分が合うかどうか」は、条件以上に重視すべき判断軸です。

とはいえ、“カルチャーの違い”というものは、目に見えづらく、感じ方も人それぞれ。

そんなときに参考になるのが、**エリン・メイヤー氏の著書『カルチャーマップ』**です。

『カルチャーマップ』とは?

この本では、世界各国のビジネス文化を8つの軸でマッピングし、

「どう違うのか」「どうすれ違うのか」「どう理解し合えばいいのか」を具体的に解説しています。

代表的なカルチャー軸 日本 vs 欧米の違いの例

コミュニケーション 高コンテクスト(日本) vs 低コンテクスト(米・独)

ネガティブなフィードバック 間接的(日本) vs 率直(オランダ・ドイツ)

決定の進め方 合意重視(日本) vs トップダウン(米)

この違いを知らずに働くと、

「なぜか評価されない」「報告したのに伝わってない」といったカルチャーギャップによる摩擦が起きやすくなります。

外資系を目指す薬剤師にとっての学び

実際に外資系企業で働いてみて痛感するのは、“正しい伝え方”や“納得のさせ方”は、文化圏ごとに全く違うということ。

この本は、「自分の伝え方・受け取り方が世界基準でどう見えるのか」を知る上で非常に参考になります。

とくに薬剤師のように、専門知識や論理性を求められる職種で、国際的な環境で働く人には、

「どのように説明すれば通じるか」「どんなフィードバックが望ましいか」などのヒントが詰まっています。

外資系のカルチャーを「ただの印象」や「経験則」で捉えるのではなく、構造的に理解する手段として、

この『カルチャーマップ』は、まさに“転職前の教科書”といえる一冊です。

【▶︎ 書籍リンク】

『カルチャーマップ 世界のビジネスに通用する「文化の読み方」』|エリン・メイヤー著

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“空気が合うかどうか”が、長く働けるかを決める

今回のような、たった一本のクラフトビールをめぐる会話や出来事の中に、

外資系企業で働くことの“本質”がぎゅっと詰まっていた気がします。

  • 上下関係よりもフラットな関係性
  • 雑談の中に信頼がにじむチーム文化
  • 無理をしなくても、自然体で関係性を築ける距離感

こうした“職場の空気感”は、実際に働いてみないとわからない部分でもあります。

けれど、英語力や専門性以上に、チームに馴染めるかどうかは、

転職の成否——もっと言えば、「その職場で心地よく続けられるかどうか」を左右する大切な軸です。

「なんとなく今の職場に違和感がある」

「条件は良いけど、人間関係にストレスがある」

そう感じているなら、次は“カルチャーが合うかどうか”を基準に転職を考えてみてもいいかもしれません。

まずは、企業の空気感やチームの雰囲気まで熟知している転職エージェントに相談するところから始めてみましょう。

情報だけでなく、“働く自分の姿”がリアルにイメージできるようになるはずです。

【→ 外資系に強い薬剤師転職エージェントをチェックする】

【→ 転職成功に必要なカルチャーフィットとは?】

ABOUT ME
ラクダ@薬酒計画
ラクダ@薬酒計画
外資系企業で働く薬剤師
外資系医療機器メーカーで専門職として8年以上勤務する現役薬剤師、二児の父・ラクダです。 これまでに国内製薬企業で7年、ドラッグストアで2年の勤務経験があり、異なる業態・組織文化を経験してきました。現在は、世界的に急成長中の外資系企業でグローバルな環境に身を置きながら働いています。 3つの企業を経験する中で感じたのは、外資系ならではの「働きやすさ」と「戸惑い」の両面。 だからこそ、今の働き方にモヤモヤしている薬剤師の方や、企業へのキャリアチェンジを考える方へ、リアルな情報と体験談をわかりやすく発信しています。 「興味はあるけど、不安も大きい…」そんな方に寄り添える記事づくりを心がけています。
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