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薬剤師×リアルワールドデータ|RWD職に未経験から挑戦する方法とキャリア展望

rakuda-tenshoku@01
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筆者プロフィール|ラクダ(外資系薬剤師 × 2級FP)

製薬・医療機器・ドラッグストアの3業界を経て、
現在は外資系企業にて8年以上勤務中。
転職で年収+100万円、家庭と両立できる柔軟な働き方を実現しました。

同じようにキャリアに迷う薬剤師へ、
実体験を基にした“リアルな情報”を発信しています。

保有資格:薬剤師(第417***号)/2級FP技能士(F22323*****)

「リアルワールドデータ(RWD)」という言葉、聞いたことはあるけど、自分には関係ないと思っていませんか?

実は今、製薬・CRO・医療AI業界では、医療現場の知識をもつ薬剤師が、RWD解析の現場で強く求められています。

本記事では、薬剤師がRWD業務で活躍できる理由から、未経験でも目指せる職種・必要なスキル・転職事例までを徹底解説。

「数字やデータは苦手」と感じている方にも、キャリアの新たな可能性を感じていただける内容です。

リアルワールドデータ(RWD)とは?

「RWD(リアルワールドデータ)」という言葉を聞いたとき、あなたはどんなイメージを持つでしょうか?

AI、統計、IT……? それとも、医療情報やビッグデータ?

実はこの分野、薬剤師の視点や知識が非常に重宝される新たな医療データ活用領域なのです。

医療・製薬業界におけるRWDの定義と重要性

RWDとは、日常診療で得られる医療関連データの総称です。

具体的には、以下のようなものが含まれます:

  • 電子カルテ(EMR)の診療記録
  • レセプト(診療報酬明細)
  • 健康診断結果・検診データ
  • ウェアラブル端末・アプリから得られるヘルスケアデータ
  • 市販後調査・副作用報告などのリアルタイムモニタリング情報

近年、これらの“現場の声”を活用することで、以下のような新しい価値が生まれています:

活用例目的
市販後の安全性評価治験では拾えない副作用や併用リスクの抽出
患者背景別の薬効分析高齢者・多剤併用者などへの投与効果の可視化
医療経済評価コスト対効果の定量的比較(HTAへの応用)

RWDは、**「現場にある、ありのままの医療データ」**として、今後の薬剤開発や保険制度、医療政策を支える基盤になると期待されています。

臨床試験との違いと、薬剤師が求められる背景

従来の臨床試験(RCT:ランダム化比較試験)とRWDには、以下のような違いがあります:

項目RCT(臨床試験)RWD(リアルワールドデータ)
対象条件を厳密に設定した被験者実際の患者(年齢・合併症・多剤併用など)
精度高い再現性と内部妥当性実臨床の外的妥当性に優れる
目的新薬の有効性・安全性の証明日常診療での使われ方・影響を把握

このようなリアルな環境で使われるデータだからこそ、医薬品に関する深い知識をもつ薬剤師の判断・注釈が欠かせないのです。

薬剤師が求められる理由:

  • 薬理・代謝・副作用の知識をもとに、データの“臨床的意味”を読み解ける
  • 剤形や用法・用量の違いがアウトカムに与える影響を考慮できる
  • 医療現場の文脈を理解し、分析の前提を適切に設定できる

特に「解析結果をそのまま使う」のではなく、「意味があるかどうかを検証・監修する立場」での関与が増えています。

薬剤師がRWDに関わることで、“データと現場の翻訳者”という新しいキャリアが拓けるのです。

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薬剤師が関われるRWD職の仕事内容

リアルワールドデータ(RWD)の利活用が進む中、医療・製薬業界では**「現場の文脈」を理解できる人材**が強く求められています。

その中でも、薬剤師は“医療データを読める専門家”として、解析業務の現場で重要な役割を担っています。

ここでは、薬剤師が実際に関われるRWD関連の業務内容を、代表的な職種と企業別に整理します。

市販後データ解析/レセプト解析/副作用評価支援

① 市販後データ(PMS・RWD)解析

  • 内容: 医薬品の使用後に収集される実際の処方・効果・副作用データを集計・評価
  • 薬剤師の役割: 添付文書との整合確認、副作用の医学的解釈、用法用量の適正使用評価
  • 背景: 治験では拾えない副作用や多剤併用リスクを、RWDで補完するニーズが拡大

② レセプト・DPC解析

  • 内容: 医療機関の診療報酬明細書(レセプト)から医療資源の使われ方を分析
  • 薬剤師の役割: 投薬パターン・併用薬のリスク評価、病態との適合性の監修
  • 注目: HTA(医療技術評価)やコスト・ベネフィット解析に必須の視点として重宝

③ 副作用評価・有害事象のコーディング

  • 内容: RWD中の症状・検査値異常を「副作用」として構造化・分類
  • 薬剤師の役割: 文脈からの判断(例:「AST上昇」は肝障害か他要因か)、MedDRAでのコーディング監修
  • 実務例: 安全性情報部門との連携で、PV(ファーマコビジランス)にも接続

製薬・CRO・医療AI企業におけるポジションと役割

【製薬企業(安全性・医薬品情報・RWE部門)】

  • ポジション例: RWD分析担当、PMS解析支援、医薬品エビデンス戦略チーム
  • 役割: 副作用や適正使用データの解析支援、添付文書改訂に向けた根拠資料の作成

【CRO(開発支援・統計解析系)】

  • ポジション例: DM(データマネジメント)、統計解析チーム補佐、PV解析支援
  • 役割: 医療用語の正確な分類、臨床文書との照合、RWDクレンジングの監修

【医療AI・データヘルス企業】

  • ポジション例: 医療データアナリスト、AI開発支援スタッフ、薬学監修者
  • 役割: AIモデル出力の検証、解析対象データの意義評価、プロダクトの医学的妥当性チェック

「統計やAIは難しそう」と感じる薬剤師の方こそ、RWD職では貴重な存在です。

データの“意味”を読み取れる力こそ、機械にはできない人間の専門性なのです。

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求められるスキルと未経験からの学び方

RWD(リアルワールドデータ)分野に携わるために、「統計やプログラミングができないと無理…」と感じていませんか?

実際は、薬剤師としての知識にプラスαの“データリテラシー”を加えるだけで、十分に参入可能な職域です。

ここでは、未経験の薬剤師でも習得可能なスキルと、現場で評価される学習方法・資格を整理します。

統計リテラシー/Excel・Python基礎/データ可視化

必須となる「3つの基本スキル」

スキル分野活用場面難易度補足
統計リテラシー有意差検定・相関・傾向分析の理解★☆☆大学教養レベルでOK
Excel操作/関数データ整形・フィルタ・ピボット集計など★☆☆医療現場の経験が活きる
Python(初級)CSV読込、データ加工、簡単な可視化★★☆コピペ&補足理解で実務可

「完璧なコーディング」よりも「現場の問いに沿った見方ができること」が評価されます。

よく使うPythonコード(例)

import pandas as pd

df = pd.read_csv(“rwd_data.csv”)

df.groupby(“drug_name”)[“side_effect”].value_counts()

このレベルでも「構造化された医療データ」を扱う業務には十分役立ちます。

薬剤師向けのおすすめ学習ツール・資格

1. 医療職向けITスキル養成講座

  • STUDYing(スタディング)医療AIコース
     → Python入門、医療業界のAI活用、G検定対策付き
  • SIGNATE Quest(シグネイトクエスト)
     → 実践的な医療データを扱える無料演習あり

2. オンライン学習&スキル補強

  • Udemy:薬剤師向けデータサイエンス講座
     → Excel・統計・Pythonの短期集中講座が豊富
  • DataCamp:インタラクティブ演習型学習
     → Pythonや可視化をステップで習得できる

3. おすすめ資格

  • G検定(日本ディープラーニング協会)
     → AI業界での「ジェネラリスト認定」として信頼性が高い
  • 統計検定2級
     → 統計知識を体系的に証明でき、履歴書にも記載可能

RWDは“技術職”というより、「医療とデータの架け橋になる専門職」。

薬剤師のベースを活かし、少しずつスキルアップすれば、確実に道は開けます。

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未経験から目指せる転職ルートとは

「RWD業務に興味はあるけれど、データ解析なんてやったことない…」

そう感じている薬剤師の方も多いのではないでしょうか?

実は、RWD関連職は“データの専門家”だけでなく、“医療知識をもつ現場視点の人材”が求められる職域です。

そのため、未経験からでもチャレンジ可能な“ポテンシャル採用”が増えているのが特徴です。

求人傾向とポテンシャル採用の特徴

現在、以下のようなポジションが「薬剤師×未経験OK」の入り口になり得ます。

職種主な業務未経験可の可能性
市販後データ解析補助(製薬)データレビュー、医薬品安全性の整理◎(添付文書や副作用知識が活きる)
レセプト解析・評価補佐(CRO)クレンジング補助、コード付与○(病院・薬局経験が強み)
データアナリスト見習い(医療AI系)QA対応、業務支援、薬学監修○(薬学×デジタル理解で武器になる)
DM(データマネジメント)アシスタントCRF作成、症例照合、チェック◎(CRO企業で研修付き採用あり)

ポテンシャル採用求人の特徴

  • 「医療知識を活かせる環境」や「教育体制あり」と明記
  • 統計やプログラミングスキルよりも、**“論理的に考え、正確に伝える力”**を重視
  • 自社サイトや大手転職サイトには掲載されず、エージェント経由の紹介が主流

エージェント活用による非公開求人の見極め

RWD分野は、企業側もまだ採用ターゲットが明確に定まっていない“新領域”です。

そのため、多くの求人が「非公開」で、“薬剤師経験をどう活かせるか”を転職エージェントとすり合わせてから提案されるケースが大半です。

転職エージェントを活用するメリット

  • 企業の実際の評価ポイント(例:統計不要、医療知識重視)を事前に教えてくれる
  • 応募書類の書き方や職務経歴の見せ方を“IT×薬剤師仕様”に最適化
  • 年収交渉・配属先調整なども代行してくれる

特に、「自分がどのポジションに向いているか分からない」という方ほど、キャリア設計から一緒に伴走してくれるパートナーが必要です。

“未経験OK”の本質は、“学ぶ余地と医療知識を持っていること”。

薬剤師であるあなたには、その土台がすでに備わっています。

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おわりに

あなたの“現場感”が、次世代医療を動かす力になる

リアルワールドデータ(RWD)は、これまで臨床や調剤で積み上げてきた薬剤師としての経験値を、データという形で次世代医療に活かす新しいフィールドです。

  • 「臨床経験しかないから無理かも」
  • 「統計やITはハードルが高そう…」
    そんな不安を感じている方こそ、RWD領域では強い武器を持っています。

今、医療AIやデータサイエンスの現場では、**“薬の意味を知る人材”**が求められています。

その最初の一歩を、**実績ある転職エージェントの伴走で確実に踏み出しませんか?

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ラクダ(外資系薬剤師×FP×国際唎酒師)
ラクダ(外資系薬剤師×FP×国際唎酒師)
外資系企業で働く薬剤師
ここまで読んでくださってありがとうございます。 私自身も「このままでいいのかな」と悩んだ末、3度の転身を経験しました。 キャリアに悩む薬剤師の方に、少しでもヒントや気づきを届けられたら嬉しいです。

キャリアの次の一歩に、確かな選択肢を。

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